ドナルド・ハーヴェイ温厚な紳士に見せかけた毒殺魔!!

ドナルド・ハーヴェイは、ケンタッキーの殺人鬼とよばれたシリアルキラーで普段は温厚な人物として評判の人物だった。

ドナルド・ハーヴェイ温厚な紳士に見せかけた毒殺魔!!

ドナルド・ハーヴェイは、1952年にアメリカ・ケンタッキー州のド田舎にあるタバコ農場で生まれ育った。
家族はキリスト教に忠実で、日曜日には両親とともに教会に通うという典型的な田舎のアメリカ人だった。

また、ハーヴェイは人懐っこく、真面目で、誰とでも仲良くできる人物として近所でも評判で、1978年からはオハイオ州シンシナティの総合病院で死体収容係として働き始めたのだった。
この職場でも温厚な人柄として知られ、誰にでも優しいと評判の好人物だった。

しかし、彼には裏の顔があった。

1983年、アパートの上階に住んでいた親しい老婦人にパイを作り、食べさせたのだが、このパイには砒素が混入されていたため、まもなく老婦人は死亡。
また、アパートに住む知り合いの父親にも食事を振る舞い、こちらにも砒素が混入されており、まもなく父親も死亡。

そして1985年、ハーヴェイは死体を盗んだ罪で解雇され彼は別の病院で看護助手になったのだった。
ここでも表向きは好人物として良い評判を得ていたのだが、ハーヴェイはここでも恐ろしい殺人を続けた。

ハーヴェイは夜な夜な患者に毒物を使用していたのだ。
あるときは肝炎ウイルスを使い、ある時は空気を注射して心臓発作を引き起こしたりといった手口で次々と殺人を重ね、約2年間の間に21人が殺害されたのだった。

そして1987年、ハーヴェイの務める病院に交通事故で大怪我を負った男性が運び込まれたのだが、突如急死する。検査すると体内からシアン化物が検出されたのだが、そこでハーヴェイが「オレが殺した」という「ジョーク」をしたことから、疑惑の目を向けられ、遂に逮捕されたのだった。

裁判で終身刑3回分の判決を受けた彼は「ケンタッキーの殺人鬼」と呼ばれることになる。

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