ペーター・キュルテンは劣悪な環境が生み出した殺人鬼のひとりで「デュッセルドルフの吸血鬼」とよばれた人物だ。
ペーター・キュルテン,「デュッセルドルフの吸血鬼」とよばれた殺人鬼!!
1883年、ドイツ・ケルン出身で13人兄弟の3番目に生まれる。父親はアルコール依存症の酒乱で、しかも、性欲に歯止めの効かない男で、酔った勢いで自分の妻や娘に性的暴行を加えるという事を日常的に行うなど、荒れた家庭に生まれた。
さらに近隣の環境も劣悪で、近所に住んで嫌変質者の男が子供のキュルテンに自慰行為を教え、性の玩具にしていた。そして、キュルテンはその変者と共に、犬やヤギを虐待し、性を楽しむようになっていく。
そして、完全に善悪の判断のできない人格破綻者の少年に成長し9歳の時には、船遊びをしていた友達2人を川に突き落として溺死させるという事件を起こしている。
幼少期のトラウマのせいか、父親の気質を受け継いだのか、キュルテンは粗暴で精力の押さえられない人間に成長し、当然のように強姦魔になっていく。
おまけにキュルテンは女の首を絞めながらでないと、快感が得られない性癖の持ち主だった。
そのため、彼が絶頂に達した時に、運悪く相手が死亡していることが多く、キュルテンの殺人は偶然に大きく左右されていた。
そして、キュルテンにはもうひとつの異常な趣味が、人間の生き血が飲みたいという強い欲求だった。
彼は嗜血症という精神障害を患っていたのだ。
そして彼は女性を殺害すると、あふれ、る血液を見て興奮。さらに生き血を飲んで、恍惚となり、絶頂に達した。
この所業から、キュルテンは「デュッセルドルフの吸血鬼」とあだ名されるようになる。
やがてキュルテンは12件の殺人、25人の殺人未遂、さらに暴行、放火などの罪状で逮捕され、有罪。
1931年にギロチンにより死刑が執行された。
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