殺生石伝説の祟りを解決した事で有名な源翁心昭が開山したのが鎌倉の海蔵寺.境内には宇賀福神が祀られているなど神仏習合の痕跡も残る。
殺生石伝説の源翁心昭が開山した海蔵寺 ( 鎌倉 )
扇谷山 海蔵寺 とは
「殺生石伝説」で有名な心昭空外(源翁禅師) が開山。
殺生石伝説とは、鳥羽天皇が那須で殺した白狐が石となり、これに触ったものすべてが死んでしまうという祟りで恐れられていたが源翁心昭(源翁禅師)が経を唱えながら杖で石を叩くとたちまち砕け散り狐の霊は成仏したというもの。
海蔵寺はこんな人におすすめ
・心昭空外ゆかりの寺に参拝したい
・子育てのご利益を授かりたい
・鎌倉時代の遺跡を見たい
アクセス
住所
住所:鎌倉市扇ガ谷4-18-8
海蔵寺の最寄駅
鎌倉駅西口より徒歩20分
駐車場
無料駐車場有 ( 20台 )
拝観時間
9:30 ~ 16:00
拝観料
十六ノ井 100円
海蔵寺の見どころ
海蔵寺のみどころ「底抜ノ井」
門前には鎌倉十井のひとつ「底抜ノ井」。「千代能がいだく桶の底脱けて水たまらねば月もやとらじ」と詠んだことからこの名が付いた。
海蔵寺のみどころ 「十六ノ井」
そして、これが十六ノ井。これらは鎌倉時代の数少ない遺跡となっており、現在でも清水が流れている。
これが十六ノ井。
そして、中には仏像が置かれている。
海蔵寺のみどころ 「薬師堂」
海蔵寺の本尊である薬師如来像。これらは啼(なき)薬師、児護薬師とも呼ばれ、子育てのご利益があるとされる。
寺伝によれば、寺の裏から毎夜聞こえる悲しげな赤ん坊の泣き声を、源翁禅師がたどると、金色の光と甘い香りが漂う古い墓があった。読経しながら掘ってみると、中から薬師様のお顔が現れ、あらたに作った薬師像の胎内にそれを納めたという。
なお、この胎内の像を拝観できるのは六十一年ごと。しかし、六十一年とは長い。
海蔵寺のみどころ 「雨宝殿」
貴重な仏像が数多く存在する一方で、海蔵寺には雨宝殿もある。これらは宇賀福神を祀ったもの。
つまり、神仏習合の痕跡が残っているということ。一般的に神仏習合時代の痕跡は明治維新以降は殆ど消え去ってしまったけれども、鎌倉は歴史ある街なだけあって、こうした痕跡が至るところに残っている。