秩父三十四箇所の第27番札所 大淵寺のみどころは巨大な護国観音

秩父三十四箇所第27番札所 龍河山 大淵寺(だいえんじ)のみどころは山頂にそびえ立つ巨大な護国観音だ。
この護国観音は像高15メートルの鉄筋コンクリート造りで昭和10年(1935)に開眼となった。高崎観音,大船観音とあわせて関東三観音のひとつとなっている。

秩父三十四箇所の第27番札所 大淵寺のみどころは巨大な護国観音

龍河山 大淵寺は埼玉県秩父市にある曹洞宗の寺で、秩父三十四観音霊場の第27番札所だ。
埼玉県秩父市上影森411に位置する。
本尊は聖観世音菩薩だ。
御詠歌は「夏山や しげきが下の 露までも 心へだてぬ 月の影もり」である。

龍河山 大淵寺へのアクセス

住所:〒369-1872 埼玉県秩父市上影森411
最寄駅:影森駅
徒歩:約10分

琴平丘陵の尾根を歩きながら、岩井堂や護国観音を経由して龍河山 大淵寺まで足を運べる。
本尊とは別に高さ16.5mの白亜の大観音像がそびえているので、それを目印に足を進められれば、迷うこともないだろう。
ハイキングコースの山道を辿って、登りつめると、白衣観音へとたどり着く。行き方の定番ルートが、26番札所の岩井堂から琴平ハイキングコースをたどって、護国観音を経由して山を下る方法だ。
琴平ハイキングコースは春には桜の名所としても知られる羊山公園から影森まで、秩父市街の南に連なる琴平丘陵の尾根道をたどるコースとなっている。

前の札所「円融寺」 || 次の札所「橋立堂

龍河山 大淵寺のみどころ

山門

月影堂(観音堂)

龍河山 大淵寺の本堂は三間四面、一軒瓦葺、寄棟造りで、本堂の裏山に護国大観音を拝むこともできる立地が素晴らしい。

本堂はぬれ縁が回されて、正面唐戸には左右舞良戸を立てまわした仮堂形式となっており、大正8年に全焼したのち、再建されたものだ。
なお、平成8年には観音堂として月影堂が再建された。

護国観音までの道のり

境内から見える巨大な観音様。

「ひょっとして近くまで行けるのでは?」と思ったときには既に駆け出していた。

今回の旅に同行していた相方いわく

「突然いなくなったので神隠しにあったかと思ったが、上を見上げると山道を必死に登っている姿が見えて唖然とした。ついに気が狂ったと思った」

との事である。

実際に自分でもどうかしている勢いで駆け登ってたと思う。そりゃもう狂った犬のように。

なお、龍河山 大淵寺の背後の斜面はカタクリの群生地となっている。
例年3月下旬~4月中旬にかけて見頃を迎えるので、春の時節に訪れるのもおすすめだ。

足元は険しいので一歩ずつ、しっかりと歩いていこう。

護国大観音像

この巨大観音像は、高崎・大船とともに関東三大観音像に数えられており、第二次世界大戦が迫ってくる時期に建てられた。

観音像といえば、左手には本来、蓮華を手にしているが、この観音像は戦争へと邁進する国の意向を反映してか、剣を手にしている点が見逃せない。

どことなく声優の檜山修之氏に顔が似ている気がする。

そのため、戦争から国を守るために建てられたとして、護国大観音と呼ばれることもある。

山頂から見える景色

境内には飲むと長生きできるとの言い伝えがある、観音山延命水も湧出している。
山門をくぐった左手にある湧き水で、一口飲むと33日長生きができるというご利益のある水だ。
龍河山 大淵寺は山の上に位置するため、見晴らしも素晴らしい。
湧き水を飲んで一息入れつつ、左側に見えるの両神山などの山並みや秩父の市街地を見下ろしてみるのも良いだろう。

秩父三十四箇所巡り!徒歩や車で効率的に回るための地図と札所一覧の見どころガイドマップ

龍河山 大淵寺の歴史

龍河山 大淵寺は寺伝によると、宝明という行脚僧が建てたと言われている。
宝明は諸国を巡る行脚僧であったが、秩父の地に巡礼した際、思わぬ足の難病になってしまった。
旅の地で、7年にもわたって床に臥せっていたところ、弘法大師が来合わせたと言うのだ。
そこで、聖観音像を刻んで授けたところ、病気が快癒したと言う。
宝明は観音様のご利益を自分一人が享受するのではなく、地元の人にももたらしたいと考え、観音像を安置するためのお堂を建立したのが始まりと伝わっている。
龍河山 大淵寺の観音堂は当初は、現在、護国大観音が建っている山の上に位置していた。
参拝がしやすいようにと考えたのか、麓の寺の境内へと観音堂を移転したと言う。
しかし、大正8年(1919年)に開通したばかりの秩父鉄道の蒸気機関車から吐き出された煤煙による火災のために、寺もろとも焼失してしまったのだ。
3年後に寺は再建されたが、観音堂の再建はなされておらず、本尊の聖観音像は本堂に仮安置されていたままだった。
ようやく、平成8年(1996年)5月18日になって本堂裏手の一段高い所に観音堂が再建され、観音堂を月影堂と名付け、ご本尊も無事に移転されている。
なお、山頂にそびえる高さ16.5mの護国大観音は、第二次世界大戦前の昭和10年に建立されたものであり、 時代を反映して蓮華でなく剣を持っているのが特徴だ。
龍河山 大淵寺では大観音、ご本尊、延命水をしっかり巡りたい。

この記事が面白かったらフォローお願いします!
NO IMAGE