秩父の第3番札所 常泉寺のみどころは龍の彫刻

秩父の第3番札所は岩本山 常泉寺。埼玉県秩父市にある曹洞宗の寺で、秩父三十四箇所の札所。みどころは観音堂の梁に彫り込まれた龍の彫刻。

これは和田和泉がてがけた海老虹梁とよばれる社寺の建築構造のひとつ。秩父地方で寺めぐりをしたい人や寺社の建築に興味のある人にはオススメの場所だ。

秩父の第3番札所 常泉寺のみどころは龍の彫刻

秩父三十四箇所の第3番札所。本尊は聖観世音菩薩。
御詠歌は「補陀洛は 岩本寺と 拝むべし 峰の松風 ひびく滝津瀬」だ。
ちなみに御詠歌とは、仏教の教えを和歌の形にして、曲に乗せて唱えられるようにしたもので、秩父三十四観音霊場のそれぞれに1つずつ定められている。

岩本山 常泉寺の楽しかったところ
・梁全体に掘られた龍の彫刻

岩本山 常泉寺で得られるもの(ご利益など)
・子授け,安産祈願など

岩本山 常泉寺はこんな人におすすめ
・のどかな雰囲気の田舎道を歩きたい

3番札所 常泉寺へのアクセス

住所:埼玉県秩父市山田1392(電話0494-23-2050)に位置する。

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常泉寺の御朱印

常泉寺の御朱印画像

常泉寺のみどころ

民家の間を抜けると、田園風景が広がり、野良道の先に本堂が見えてくる。
岩本山 常泉寺 の前面には水田が広がり、背景には秩父の山々、境内には蓮の池や季節の木々や花々が美しく咲き、非常に絵になる光景だ。

本堂

秩父の常泉寺

岩本山 常泉寺 (岩本寺) には大きく3つの見どころと、ご利益がある。
1つ目は長命水だ。
本堂の手前左に井戸があり、その泉水は万病に効くの言い伝えが残されている。
その昔、寺の住職が病に伏せっていると、夢枕に観音様が現れたと言う。
夢でのお告げに従って泉水を飲んだところ、病がすぐに回復したと言うのだ。
ただし、残念なことに、現在は自然環境の変化に伴い、飲用はできないので注意されたい。

子持石

常泉寺の子持ち石

2つは多くの女性が訪れる子持石だ。
本堂に安置された石だが、形が妊娠中の女性を思わせる形をしている。

常泉寺の子持ち石

子どもが欲しい人が、この石を抱いて願をかけることで子宝に恵まれるという言い伝えがある。
古くより多くの女性が訪れては石を抱いていたといういわれがあるが、近年は不妊症に悩む女性が増え、地域外からも訪れる人は多いと言う。

春には桜も咲き誇り、本堂の墨色と淡いピンク色のコントラストが美しい。


初夏にはスイレンが咲き、アジサイの花も美しく、梅雨時期のお花見散策にもおすすめだ。
小池の間を通って石段を登ると、本堂へと上がれる。

観音堂

3つ目の見どころは彫刻である。
三間四面の堂、大唐破風の向拝は繊細な建築彫刻が施されている。
特に、向拝の海老虹梁のかご彫り(すかし彫り)の龍の彫刻は見事だ。
海老虹梁というのは、堂の身舎と向拝の柱をつなぐ部材で、建物を支える構造材のことだ。
そのため、通常なら、大胆な細工が行われることがない。

常泉寺の海老虹梁

だが、岩本山 常泉寺 (岩本寺)では、海老虹梁を龍に見立てて、大胆な彫刻を施している。
彫刻師は秩父では有名な彫刻師、玉井村(現・熊谷市)の飯田和泉と言われている。
彫刻の技法はかご彫で、全国的に見ても例が少ない貴重な彫刻である。

常泉寺の龍の彫刻

常泉寺の観音堂

常泉寺

常泉寺

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岩本山 常泉寺の歴史

■岩本山 常泉寺 (岩本寺)の歴史

常泉寺は2番納経所である光明寺の末寺として、16世紀の半ばに復興された。
その後、岩本観音堂が常泉寺境内に移された。
本堂は弘化4年(1847年)に一度焼失してしまったが、安政5年(1858年)に再建されたとの記録が残されている。
本堂左手にある観音堂は明治3年(1870年)に、秩父神社の境内にあった蔵福寺が廃寺になったのを受け、薬師堂を移築したものだ。
観音堂は三間四面の宝形屋根の建物となっており、四方に廻縁が囲み、正面には唐破風が付いている。
江戸時代後期に1番四萬部寺の観音堂を制作したとされる秩父の名匠、田徳左衛門吉久が造営したと伝えられている。
本尊は聖観音立像で、像高97.3cmの見事な一木造りである。
室町時代の作と言われており、弘化4年(1847年)に火災が発生した際は、堂から運び出されて焼失を免れた。
もっとも、胸部にその際の火傷の痕が残っていると言う。
岩本山 常泉寺 (岩本寺)は長く住職が不在の時期があり、納経は二番と同じく光明寺で受けていた。
しかし、昭和六十二年三月から庫裡の戸が開き、納経も受けるようになっている。

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