ピーター・スゥインデルは1943年、イギリス・ロンドン出身。外では真面目な警官として知られていたが、実は極度のサディストであった。
だが、その性癖を周到に隠しており、職業は警官。仲間たちからの信頼も厚いまじめな勤務ぶりで、普通に結婚もしていた。
ピーター・スゥインデル!現役シークレットサービスの殺人鬼!
だが夜になると、妻のエレーンを自宅地下の拷問部屋に連れていき、ロープで縛り上げ、鞭打っていたという。
しかも、その状態の妻の写真を撮影して、拷問部屋の壁に張りつけていたという。
また、街で買った売春婦をこの部屋に連れてきては、拷問を楽しんでいたという。もちろん、この生活に嫌気が差した妻は離婚を申し立てて出ていってしまったが、これによりスゥインデルの売春婦遊びはエスカレートしていった。
その一方で仕事は順調であり、出世に出世を重ね、1981年にはイギリス首相をはじめとするVIPを警護するシークレット・サービスに任命される。
反面、仕事のストレスからか、彼の性癖はさらに激しいものになっていった。
休日になると日曜大工で拷問部屋の設備を充実させることに精を出し、絞首刑台を作り上げる。しかも、ロープは本物の絞首刑用と同じものを用意するなどのこだわりようだった。
絞首刑台が完成したことで、スゥインデルは自分の欲望を抑えられなくなり、街に出て売春婦を物色。
パトリシア・マローンという30代の娼婦を買って、自宅に連れ込むと手錠で拘束し、こだわりのロープで縛りあげた。
そして、絞首刑台に立たせると、ロープの輪を首にかけ鞭を使って責めたてた後、ナイフで全身に傷をつけた。
そしてスイッチを入れると、絞首刑台の落とし蓋が開き、宙吊りになったパトリシアへと欲望をぶつけた。
スゥインデルが満足した時には既に娼婦は死んでいた。
スゥインデルはその死体をゴミ袋に入れて捨ててしまったが、その杜撰な死体遺棄からすぐに足がつき、逮捕されることになる。
シークレット・サービスによる売春婦殺しはイギリス中で話題となったという。