ジョン・ヘイグは1909年、イギリス出身のシリアルキラーでサセックスの吸血鬼とよばれた。
他の殺人鬼の家庭よろしく狂信的なキリスト教徒の家庭に生まれ、理不尽なまでに厳しく育てられた。
子供の頃は動物好きの真面目な優等生だったが、一方では、嗜血症という血をなめて味わうという異常な趣味も持っていた。
ジョン・ヘイグ !!サセックスの吸血鬼!!
ヘイグは大人になると財産目当ての殺人に手を染めるようになる。目をつけた金持ちを工場におびき出し、射殺。
その後、ナイフで首を切り裂いてはあふれる生き血を飲み干すのであった。
そして工場にあったドラム缶に死体を入れ、硫酸で溶かし毎日、硫酸を足して、長時間かけて溶かしていったのである。
大金と生き血が同時に手に入る、趣味と実益をかねた犯行である。
こうして5人の未亡人達を遺産目当てに次々に殺害していったが、ある日殺人の重要参考人として、警察に取り調べを受けると、ヘイグはあっさり殺人を認め、犯行方法や血を飲んだことも喋ってしまった。
なぜか? 彼は死体という証拠がなければ、事件そのものが存在しないことになり、自分の罪は成立しないと考えていたのだ。
そんな狂った理屈が通るわけがなく、警察が自供した現場の工場を捜査すると、ドラム缶の中から胆石や入れ歯、骨の破片など
溶け残った犯行の痕跡と証拠が発見されたのであった。
こうして「サセックスの吸血鬼」のニックネームをつけられ投獄。
当然のように死刑判決を受けたが、ヘイは一切反省することもなく毎日、ペットの愛犬のことばかり心配していたという。
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