名古屋アベック殺人事件が起きた場所である大高緑地公園を見てきた。凶悪事件が連続して発生した平成元年(1988年)を代表する事件のひとつである。
名古屋アベック殺人が起きた場所「大高緑地公園」
名古屋アベック殺人事件が起きた場所は名古屋市の市民公園「大高緑地公園」で住所は名古屋市緑区大高町高山1−1だ。
「名古屋アベック殺人事件」で検索すると「検索してはいけない」と表示されるだけあって非常に胸糞が悪くなる事件となっている。
1988年2月23日未明、名古屋市緑区にある県営の公園「大高緑地公園」の駐車場で事件は起きた。
犠牲になったのは理容師の男性と理容師見習いの女性の二人で,公園でデートしていたところ二台に分乗してきた男女6名の犯人グループに強盗目的で襲われた。
男達は木刀や鉄パイプで二人が乗っている車を取り囲み、フロントガラスを叩き割り二人を車から引きずり出してはリンチを加えた。男性にリンチを加えた後は集団で女性へ性的暴行を加えたのだった。
ひたすら二人に暴行を加え金品を強奪した後、警察に発覚することを恐れた犯人グループは二人を車に乗せて拉致。
カップルを名古屋市内のホテルに連れ込み、男性を殺して、女を売り飛ばす事を計画するものの、人身売買のアテなど無かったので女性も殺害する事を決意。
翌日、愛知郡長久手町の卯塚公園墓地で男性を絞殺。次の日には三重県阿山群の山中で女性も殺害。両者とも何十分も時間をかけ、笑いながら殺害するという非道なものだった。
殺害された二人は両親公認の仲で、将来は二人で美容室を開くのが夢だったという。
ルポ
という訳でやってきた名古屋アベック殺人の場所である大高緑地公園。
かなり広い敷地でプールやゴルフ場などもある等、市民の憩いの場となっている。実はこの近くには緑警察署もあるのだが、この事件以外にも中学生が受けた暴行恐喝事件「名古屋中学生5000万円恐喝事件」で「被害届が出ていない」とスルーした事もある問題だらけの警察署。
しかも、担当した署長ら5人は訓戒と注意処分のみという軽いものだった。このような事件が連続して起こる地域というのも大概である。
名古屋アベック殺人の少年グループと恐喝事件のグループも共に地元では有名な不良グループだったようで、後者に至っては少年院出所後にパチンコ店を襲い1200万円を強奪している。
これだけ凶悪な不良グループが発生する地域というのも珍しく、下手をすれば足立区よりも酷いかもしれない。
名古屋アベック殺人事件は「女子高生コンクリート詰め殺人事件」と共に少年犯罪史上で最も残虐と言われる事件の一つになっているが、奇しくも両事件は1988年の平成元年に発生している。
・女子高生コンクリート詰め殺人事件の遺棄現場にある菩薩像を知っているか?
また1988年といえば「名古屋妊婦切り裂き事件」と「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」といった日本の犯罪史上に残る凶悪事件が連続して起こるなど、偶然にしても異常と言わざるを得ない時代となっている。
一体、当時の青少年達に何があったのだろうか?
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