梅小路の梅林寺・円光寺のすぐ北側に位置する稲住神社の魔王尊は京都の隠れたパワースポットとして一部の愛好家には知られた場所となっている。
稲住神社の魔王尊
稲住神社の魔王尊とは
稲住神社の魔王尊は車が通れない細い路地沿いに佇み、境内全体からは厳かな空気がみなぎる。
この地に暮らした安倍土御門家の祖である安倍晴明を祀る。安倍晴明は平安時代の陰陽師として有名であるが、この稲住神社には呪術者としての側面ではなく、天文学者の始祖として祀られており、晴明の子孫である土御門家の庇護下にあったと考えられる。
神社名の由来は、昔この辺りに近隣の農民が稲束を積んでいたので「稲積み」、それが「稲住」となったという。
境内には巨木の根をご神体とした魔王尊と稲荷を祀る。今にも動き出しそうた巨木の存在感は圧巻だがこの魔王尊と稲住神社は直接的な関係は不明。
しかし、魔王尊が京都の鬼門の方向を向いていること、陰陽師の安倍晴明が祀られていることを考えると、何かしらの関係があるように感じられる。
住所
住所:〒600-8855 京都府京都市下京区梅小路石橋町97−1
最寄駅
山陰本線 梅小路京都西駅
駐車場
なし
稲住神社
住宅街の中にポツンとあらわれる巨木と鳥居が異様な雰囲気を醸し出している。
これが魔王尊だ。斜めに位置されており何らかの意図を感じさせる。魔王尊といえば天狗と関連する神格でもあるが、京都で天狗といえば鞍馬寺。あちらも護法魔王尊を祀っていることから霊的な関連性があるのかもしれない。
こちらは稲荷。