八坂神社,四神相応の東の青龍

  • 2022-08-01
  • 2022-08-13
  • 霊場

八坂神社は祇園祭で有名な神社であり、四条通の左の突きあたり、四神相応の東の青龍に当たる。御祭神には、素戔嗚尊と神仏習合した牛頭天王を祀っている。

八坂神社,四神相応の東の青龍

八坂神社とは

八坂神社が祀っている牛頭天王とは、強力な霊力を持つ疫病神であり、祇園祭とは切っても切れない関係にあるという。

奈良時代に発祥した、「厄災をもたらすのは怨霊となった人間である」という怨霊思想が発展し、平安時代では権力争いの中で非業の死をとげた者が祟り神となって、あらゆる厄災を起こすのだと信じられていた。

当時は、医学的に感染を防ぐ術がなかったため、天皇の勅命により大規模な祈祷が催行された。これにより、疫病は次第に収束したのだという。このことから、毎年7月になると厄災除去として、祇園祭の原点である「祇園御霊会」が開催されている。

奈良時代初期に書かれた『備後国風土記』の「蘇民将来」という説話は、このスサノオ(=牛頭天王)の恐ろしさを伝えている。スサノオが人間界で旅の途中、裕福な巨旦将来という男に一夜の宿を乞うたが断られた。

一方、蘇民将来という貧しい男はスサオを招いてもてなした。スサノオはその礼に、蘇民将来の娘の腰に茅の輪をつけるよう言い残す。

そしてその夜、茅の輪を目印に、蘇民将来の娘以外の者を全て滅ぼしてしまった。またある伝承によると、巨旦将来は滅ぼされまいと千人の僧に祈騰させたが、スサノオはものともしなかったという。以後、茅の輪をつけた蘇民将来の子孫は、疫病から逃れられると言い伝えられている。

こうした災いから逃れるため、人々は「蘇民将来子孫也」の護符、また茅や藁で茅の輪を作り、疫病除けとするようになった。

八坂神社は五社めぐりの東側、蒼龍に相応する社である。この場所は、気が集中するといわれ、本殿の床下には、青龍が住まうとされる「龍穴」があるのだ。

この龍穴は深さが10丈(約152m)以上もある深い井戸で、大地の気が清水とともに沸き出てくる場所。

さらにこの気の流れは龍脈といい、祇園祭でも関わりが深い神泉苑と繋がっているとされる。もとより平安京は桓武天皇の命により、風水学に基づき造営された都である。この八坂神社が東を司る社として指名されたのは、鴨川の清流に龍が住まうと信じられていたからかも知れない。

八坂神社はこんな人におすすめ

・ 京都の有名神社に行きたい

・ ダークな歴史のある神社に行きたい

・ 怨霊に関連した神社に興味がある

住所

住所:〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625

最寄駅

京阪電気鉄道京阪本線 祇園四条駅

駐車場

近隣に大規模なコインパーキング

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