鞍馬寺とサナト・クマラ起源説

京都の鞍馬寺,ここは源義経(牛若丸)が修行した地として有名だが,一方で鬼や天狗にまつわる伝承や新宗教の聖地としての側面もある。

鞍馬寺とサナト・クマラ起源説

鞍馬寺の妖怪伝説とサナト・クマラ

鞍馬寺には妖怪にまつわる伝承が多い。まず、寺の縁起からして「鬼」と関係している。
鑑禎上人が鞍馬山を訪れた際に鬼に襲われたが、突如現れた毘沙門天に救われた事に感謝し、草堂を建てて毘沙門天像を祀ったことが起源になっている。

その後、藤原巨勢麻呂の七男・藤原伊勢人が鞍馬山でその毘沙門天像に出会い、改めて平安京を鎮護する神として祀るために創建した。

鞍馬寺との関わりで最も有名なのが源義経(牛若丸)だろう。幼少期の義経がこの山に住む天狗から剣術(京八流)の手ほどきを受けたというのは有名な話だ。

そうした鬼や天狗にまつわる伝承以外にも、この鞍馬寺には珍妙な伝説があるのをご存知だろうか。

それがサナト・クマラ起源説だ。
サナト・クマラとはヒンドゥー教の神で人類の進化を司る存在だ。

サナト・クマラが宿ると言われる神木

伝説では、鞍馬山の由来と650万年前、金星から人類を守るためにやってきたサナト・クマラが地球に降り立った際、鞍馬山の奥深くにそびえる高さ30メートルの杉の巨木に宿ったという。

そしてサナト・クマラは「護法魔王尊」と呼ばれるようになり、鞍馬寺の僧正により谷奥の魔王殿に祀ったという。

これは鞍馬弘教とよばれる新宗教の由来である。実は鞍馬寺とは新宗教の聖地でもあるのだ。
昭和22年(1947年)、神智学の影響を受けた信楽香雲が10月に天台宗より独立。昭和27年(1952年)には宗教として認可され現在に至る。

鞍馬寺はこんな人におすすめ

・ 源義経ゆかりの寺院に参拝したい

・ 妖怪にまつわる寺院に興味がある

・ 新宗教の聖地に行きたい

住所

住所:〒601-1111 京都府京都市左京区鞍馬本町1074

最寄駅

叡山電鉄鞍馬線 鞍馬駅からケーブルカー

駐車場

専用駐車場なし。近隣の有料駐車場を利用

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