牧場経営に失敗したことでシリアルキラーと化してしまった男、それがエリック・グレアムだ。
順風満帆だったものが崩れさることで自暴自棄になる人は多いが、その極端な例がコイツ。
エリック・グレアム、牧場経営に失敗してシリアルキラーに!!
ニュージーランド出身のエリック・グレアムは酪農業で成功した農園主で、スコットランド原産の血統書付きの乳牛で、グレアムはこの仕事にすべてを賭けていた。
だが農場経営に失敗し大金を失ったことで落ち込み、自宅に引きこもってしまう。
そして、長いひきこもり生活により精神を病み、経営の失敗を自分ではなく、近隣の住民たちのせいだと思い込み、彼の中では近隣住民に対する憎しみを募らせていった。
最悪なことにグレアムの唯一の趣味は射撃。おまけに常に練習を怠らなかったため、腕は相当なものであった。さらに生来の性格は短気で粗暴という体質。これまでも近所の住民になにかとケンカをふっかけ、その都度、ライフルを持ち出す騒ぎを度々おこしていた問題人物だった。
そして度重なるトラブルに、警官が農場に出かけて注意すると、彼は突然、キレてライフルを持ち出してきた。警官は救援を求め、本署から警官隊が出動。
すると、グレアムはモーゼル機関銃2挺を持って現れ、警官隊に向かって発砲した。機関銃を乱射し警官3人が死亡。
妻のグレアム夫人が近所に助けを呼びに行ったが、この近所の住民もグレアムに撃ち殺されてしまう。
これにより多数の警官隊や州兵までも投入されたが、彼は銃撃戦を繰り広げながら土地勘のある森林地帯に逃げ込んだ。
夜になると、自宅付近に現れ、警備していた警官や州兵と銃撃戦を行い、2人を殺害するというアクション映画真っ青の暴れぶりをみせる。
その後も、森林地帯に逃走し5日に渡って銃撃戦を繰り広げる。
ついに陸軍の歩兵部隊まで投入される騒ぎとなったが、それでも、グレアムを逮捕できなかった。
しかし、ある夜、ある家に侵入したグレアムを警官が発見。すかさず予告なしに発砲したことでグレアムは重傷を負い、病院に収容されたが、後日死亡した。