首吊り士事件こと座間9人殺害事件のアパートの現在を探るべく神奈川県座間市緑ケ丘まで行ってきたのだ。
「首吊り士」座間9人殺害事件のアパートの現在を見てきた
座間9人殺害事件とは
- 座間9人殺害事件とは2017年10月30日神奈川県座間市緑ケ丘のアパートから9人の遺体が見つかった死体遺棄事件
- 犯人はTwitter上で首吊り士を名乗り自殺志願者に方法などを助言するような投稿を盛んに発信、個別にメッセージを送るなどして接触。複数のアカウントを使い分け、相手を次々に誘い出し殺害に及んだ。
- 2021年（令和3年）1月5日死刑が確定。
場所
住所：神奈川県座間市緑ケ丘 六 丁目16 15 シーバスハイム 205号室
座間シーバスハイムの現在
という訳で、座間9人殺害事件のアパートにやってきた。現場は小田急小田原線 相武台前駅 から徒歩9分の場所にある１Rの物件だ。
線路沿いに一軒家とアパートが立ち並ぶ閑静な住宅街。ややもすれば殺伐として無個性にもうつる街並み。しかし、こんな場所にこそ殺人鬼が潜んでいるというのは殺人現場巡りでは,もはや常識と化しつつある。
こちらが目的のアパート「シーバスハイム」だ。築35年のワンルームで見た目は小綺麗に整っている。ここの205号室が事件現場だ。
ちなみにFRIDAYデジタルの取材記事によると家賃がなんと1万1000円。事件前でも2万2000円と破格の安さだ。現在は元ひこもりの男性が居住しているようで、こちらのアパートを拠点にしながら普段は海外で治験バイトをしているようだ。
そして、この物件のオーナーはボクシングWBA王者井上尚弥選手の父親である真吾さん。事件後は神主を呼んで慰霊祭を行い家賃も下げたところ,事故が起きた部屋のみならず全10室から退去する人は現在でもゼロだという。
実はこうした話は珍しいものではなく、江東区神隠し殺人事件の現場となったマンション「スクエア潮見」も駅から徒歩5分の場所かつ東京駅まで電車で15分、おまけに倉庫街なので騒音問題と無縁という好立地から入居希望者が後を絶たない状況だという。
このアパートも東京駅までは１時間と長めだが新宿駅まで乗換なし、道中に下北沢と代々木上原があると、実は便利な場所に位置している。
事故物件というと忌避する者は多いが,そうした心霊現象的なものを気にしない人からすれば実は超お得なお宝物件に早変わりするのだ。かくいう自分もそういった事を気にしないタイプなので、もしも引っ越しする事があれば優先的に問い合わせしたい。
もはや心理的瑕疵よりも経済合理性が上回りつつある、というのが最近の事故物件界隈の現状なのだ。
まるでコスパ重視の世相を反映しているかのようだが、非合理な心霊現象などに怯えて暮らすよりよほど健全な生き方であるとは言えないだろうか。
