赤報隊事件がおきた朝日新聞社阪神支局を見てきたので現場周辺のルポと感想など。日本でも数少ないテロ事件の現在はどうなっているのだろうか。
赤報隊事件がおきた朝日新聞社阪神支局を見てきた
〒662-0917 兵庫県西宮市与古道町1−1 朝日新聞阪神支局
赤報隊事件は、1987年から1990年にかけて発生したテロ事件で、朝日新聞の記者が政治的理由によって殺害された日本国内唯一の事例である。
なお、本事件は2003年にすべての事件が公訴時効迎えたため、未解決事件となっている。
今回訪れた阪神支局以外でもなどが襲撃されたほか、中曽根康弘、竹下登元首相らの脅迫やリクルート会長の自宅などが襲撃された。
さて、朝日新聞と言えば、ネトウヨを中心に叩かれる、日本の左派系新聞の牙城である事は皆さんご存知の通り。
犯人の声明文では「反日」という言葉が多様されており政治的主張も右派的な傾向が強く見られた。
そのため犯人は右翼・新右翼系の思想を持つ人物でないかと疑われており関連団体の捜査が行われたようだが手がかりは掴めなかった。
朝日新聞社阪神支局 現場ルポ
ここが朝日新聞の阪神支局。赤レンガのレトロな造りが可愛らしい。この阪神支局で1987年5月3日に小尻知博記者が殺害され、他の記者も重症を負った。事件発生の直前である4月後半から5月初めにかけては夜になると無言電話が頻繁にかかることもあったという。
なお、本事件については朝日新聞が特集記事を組んでいるので興味のある人はどうぞ。
さて、朝日新聞と言えば、ネトウヨを中心に叩かれる日本の左派系新聞の牙城である事は皆さんご存知の通り。
犯人の声明文では「反日」という言葉が多様されており政治的主張も右派的な傾向が強く見られた。
そのため犯人は右翼・新右翼系の思想を持つ人物でないかと疑われており関連団体の捜査が行われたようだが手がかりは掴めなかったというが、一部の指摘によると、この赤報隊事件をきっかけに朝日新聞は生ぬるくなったなんて指摘も。
プレジデントオンラインの「だから「生ぬるい追及」しかできない…朝日新聞が認めない「統一教会側との談合」という信じがたい過去」によると、当時の朝日新聞が置かれていた状況と統一教会とのトラブルについての詳細が書かれており、暗に赤報隊事件と統一教会の関連についても触れられている。
一部引用すると、次のように書かれている。
【元木】襲撃事件が起きた数日後に会議があった時、N編集委員が「統一教会と国際勝共連合の取材に全力を注ぐべきだ」と発言したそうです。
当時、霊感商法などの問題を起こしている統一教会に対して、朝日ジャーナルが被害者救済に取り組む弁護士グループなどと連携して、詐欺的商法だと糾弾キャンペーンをやっていました。
事件から三日後の五月六日には朝日の東京本社に「とういつきょうかいのわるぐちをいうやつはみなごろしだ」という脅迫状も届いていて、使用済みの散弾容器二つが同封されていたそうですね。
【樋田】政治団体の国際勝共連合のほうは、中曾根政権が進めていた国家秘密法(スパイ防止法)を後押ししていて、朝日新聞に街宣車を繰り出していました。
二月二十六日付の消印で「社員のガキをひき殺す」という内容が書かれた手書きの脅迫文が、朝日ジャーナルの編集部宛に届いていました。これらが統一教会のものかは、定かではありませんが、朝日ジャーナルの批判記事を巡って、こういう脅迫状が書かれてもおかしくないほどの緊張関係があったことは確かです。
(中略)
統一教会は、当時、全国に二十六の系列銃砲店を持ち、射撃場も併設していた。樋田さんたちは、「勝共連合の中に秘密軍事部隊が存在していた」と話す信者にも会っていますね。
「だから「生ぬるい追及」しかできない…朝日新聞が認めない「統一教会側との談合」という信じがたい過去」より
なお、襲撃事件の際の散弾銃の撃ち方は腰だめではなく、むしろ射撃の撃ち方に近いものだったというから、銃の扱いに慣れた者の犯行だったのではないかとも言われている。
真実は定かではないのだが、統一教会問題が今後も追求されるにつれ赤報隊事件の真相も明るみになっていくのか、それとも闇に葬られたままなのか?
いずれにせよ、言論を暴力で弾圧するなどあってはならないこと。朝日新聞も「生ぬるくなった」などと言われたまま終わらないで、当初の気骨を取り戻してほしいものである。
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