松原通りを上ると、左手に維新の道に続く三年坂が見えてくる。この坂は、「この道で転ぶと三年以内に死ぬ」という言い伝えが残る不吉な道でもある。
三年坂,転ぶと三年以内に死ぬ呪いの坂
三年坂とは
この道は安産信仰のある子安観音の参拝道にあたることから「産寧坂」と呼ばれていたが、それが訛って「三年坂」に変化したという説もある。
また、かつて三年坂には「毛朱一竹塚」が祀られていたという話も残っている。毛朱一竹塚とは、『平家物語』などに登場する妖怪の鵺を祀った塚を指す。
鵺は、猿の頭、狸の胴体、蛇の尾を持ち、トラツグミのような鳴き声で恐れられていた。平安末期、近衛天皇の住む御所にが現れたことで、近衛天皇は病に倒れてしまった。
薬や祈祷が効かず、悩んだ挙句に弓の達人であった源頼政に白羽の矢が立ち、鵺退治の命が下された。
そして、頼政が見事に鶴を矢で仕留めると、近衛天皇の病状も回復へ向かったという。
このときの鵺の死骸は、毛朱一竹塚に埋められたという説と、鴨川に流されたという説があるが、どちらにしろ三年坂に不吉な伝説が残ることには違いない。
三年坂はこんな人におすすめ
・ 京都のいわくつきの場所に行きたい
住所
住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水2丁目221
最寄駅
京阪電気鉄道京阪本線 清水五条駅