アフリカケンネルの現在を確認してきた。ここは園子温の映画「冷たい熱帯魚」のモデルになった埼玉愛犬家連続殺人事件の舞台である。
アフリカケンネルの現在!園子温「冷たい熱帯魚」のベースとを訪ねて(2022年)
2022年3月、週刊文春に木下ほうかや榊英雄による性加害告発の流れが起きている中、映画監督の園子温が女性にたいするセクハラ・性行為強要を告発された。
知人女性が1人になったところで身体を要求されたことや、性行為強要をされ、また女性を口説く文句として「泊まらせてくれたら、君のために明日の朝、ホットケーキを作ってあげる」といい歳こいた大人が恥ずかしくなるような言葉で口説いて何してんだという話だが…
そんな園子温だが作品はそれなりに評価されているのは事実だが正直エログロ作品が多くはっきり言って悪趣味であり好き嫌いが分かれる作品が多いと思う。
その中でも猟奇的描写の多い「冷たい熱帯魚」のベースとなった「埼玉愛犬家連続殺人事件」の犯人がいた熊谷のペットショップ「アフリカケンネル」を筆者は2016年に訪れているが2022年は今どうなっているか確かめたくなったので熊谷に行くことにした。
事件についてはWikipediaなどでこれでもかと書かれているので細かい説明はそっちに任せるとして…
4月12日。ただでさえこの日は暑いのに「暑いこと」をアピールする熊谷市の代表駅である熊谷駅に降りた。北口は結構な繁華街だが南口は正直地方都市のような雰囲気は拭えない。
しかし熊谷駅から約4キロ離れた万吉(まげちと読む)に立正大学の熊谷キャンパスがあり人通りも多くなんなら若い人も多い。
目的地であるアフリカケンネルはその立正大学熊谷キャンパスに向かう途中にある。
バスに揺られること15分吉岡学校入口で降りる。ここまでくると埼玉の郊外特有の畑の中に一軒家がポツポツとある埼玉らしい風景が広がっている。
アフリカケンネルの現在を確認(2022)
なんとまだ建物は残ってたのだ。確かに2016年に訪れた時よりも風化してるがここは間違いなく「アフリカケンネルだ」と思った。
これは2016年に訪れた時の写真である。廃墟とはいえ人の建物なのでギリギリの角度と拡大で撮った。この時はまだ建物が3棟あり敷地内にはゴミが溢れ「アフリカケンネル」の看板が残っていた。
そもそもこのアフリカケンネルがなぜここまで話題になかったかと言うとやはりこの「アフリカケンネル」の経営者。関根元とその妻風間博子の残虐な死体の解体方法とその凶器さ、猟奇さだと思う。
犯人の関根元は埼玉県秩父市出身で同市内でペットショップを経営していたが顧客とのトラブルにより行方をくらまし1982年に熊谷の八木橋百貨店でペットショップ「アフリカケンネル」を開業しその翌年には風間博子と知り合い結婚。
ペットショップの繁殖場がこの場所である。ここなら土地も安そう…
このアフリカケンネルの経営者である関根元はブリーダーとしては優秀だったらしいがペットショップ経営の借金返済のため雑種の犬を法外な値段で売り付けそれによるトラブルになった人間を次から次へと殺害していったという。
その方法としては人間の体を解体し細かく刻み、証拠品共々全て燃やし川に流すという方法であり「身体(ボディ)を透明にする」「殺しのオリンピックがあれば俺は金メダルだ」という発言は常人には到底思いつかない言葉である。
今回訪れて驚いたのが2016年の時と違い車が置かれているのだ。このような曰く付きの土地に人の出入りがあるのかと思ったのだが…
この資材置き場。ナンバープレートがない車が何台か置かれておりもしかしたら現在はアフリカケンネルの建物もこの建設会社のものであるのではと推測した。なおさら敷地内に入るのはトラブルのもとになるので訪問の際は注意されたい。
アフリカケンネルの反対側は建設会社の資材置き場となっているのだが、どうやら昔はこのアフリカケンネルの駐車場だったらしく関根元の高級車がこれ見よがしに置かれていたらしい。
最後に2016年の訪問時と2022年の訪問時の写真を比べて終わりにしようと思う。
どちらもこの位置からの写真だとあまり変わらない。前々から思っていたのだが埼玉県はここしかり本庄保険金殺人事件しかりペルー人が「悪魔に取り憑かれた」と言って家族を無差別に殺害したり、桶川ストーカー事件然り残虐かつインパクトに残る事件が多い気がする。
人口10万人に対して警察官が全国で一番少ない自治体だから大事になるまで気付かないのか、はたまたそのような残虐な事件を起こす人が来てしまうのか分からないがとにかく埼玉県はどうも多い気がする。
その中でも特に知名度が高い「埼玉愛犬家連続殺害事件」の犯人である関根元の「アフリカケンネル」の現在を紹介させていただいた。
いつ解体されるか分からないので見たい方はお早めに。