レザーフェイスの元ネタとなったエド・ゲイン

映画「悪魔のいけにえ」に登場するレザーフェイスの元ネタとなったのがエド・ゲインというシリアルキラーで「プレインフィールド屠殺人」のあだ名を持つ。
その凶行は全米を震撼させ、世界中に衝撃を与えた。

レザーフェイスの元ネタとなったエド・ゲイン

1906年、アメリカ・ウィスコンシン州出身のド田舎でエド・ゲインこと、エドワード・ハワード・ゲインは生まれた。

父親はアルコール依存症で、母親は狂信的なキリスト教徒という典型的なシリアルキラーを生み出す家庭に生まれ、母親は息子のゲインに、厳格すぎるほど宗教観を押しつけ、性行為と女が諸悪の根源だと繰り返しては、彼に歪んだ価値観を植え付けていく。
母親は彼にとって絶対的な存在であった為、ゲインは自分の性の衝動を抑えながら成長していくことになる。

やがて、ゲインはおとなしく、近所でも評判の良い人物に成長し地元で静かに生活していたが、成人してからも、厳しい母親はゲインを抑圧していた。
だが、そんな母親が死ぬと、途端にゲインの精神は破綻する事になる。

ゲインは性的衝動が高まるたび、地元の墓地に忍び込んでは女性の墓を暴き死体を盗み始めたのだった。

エド・ゲインの作品

彼は死体をバラバラにして、そのパーツを使って家具や食器、楽器など様々な雑貨を作った。
頭蓋骨でスープ・カップを作ったり、剥がした皮膚と骨で椅子やランプ・シェードなどをつくったが、顔の皮を剥いだマスクを壁に飾っておいた。これがレザーフェイスの元ネタになった逸話である。

そして、綺麗な月の夜には、全裸になり、このマスクや、バストのついた人皮のベストを身にまとっては、楽器を鳴らしながら、庭で踊り狂い、性的欲求を発散するのだった。
彼は次々と墓から女性の死体を盗み、その肉を料理しては、残骸から日常製品を作り続けていた。
やがて自宅には、死体製品の方が多くなり、ゲインはこれらの制作に情熱を燃やし始めていたが、やがて死体が足りなくなってしまう。

もっと材料を増やさなければ、と考えたゲインは1954年に最初の殺人を行う。

ゲインは地元のドラッグストア経営の中年女性を殺害。さらに、1957年にも、地元の顔見知りの中年女性を殺害しては雑貨にしていった。
だが、この犯行が目撃されたことで、事件が発覚しアッサリと逮捕。

田舎町の普通の男が死肉を喰い、その遺骸で雑貨をつくるという異常きわまりない殺人鬼だったという事実は、アメリカ中を震撼させサブカルチャーにも大きな影響を与えた。

精神鑑定の結果、精神病院に収容された。各地の病院を移動しながら、77歳にて呼吸不全にて亡くなる。

余談だが、エドワード・ゲインの制作した雑貨の数々はブラックマーケットのオークションで定期的に転売にかけられ、高値がつく事もあるという。

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