デュエイン・サンプルズは5歳の時に妊娠していた叔母が就寝中に流産するという事件を目撃した事で殺人鬼へと変貌してしまったのだった。
デュエイン・サンプルズ,叔母の流産がキッカケで目覚めた殺人鬼!!
それはデュエイン・サンプルズが5歳の時だった。母親と叔母に挟まれ寝ていたのだが、突如叔母が流産し
下腹部からの出血を見てしまう。
するとサンプルズは「女性の腹から内臓が吹き出した」と思ったのである。そのことに異様な興奮を覚えたサンプルズは
「女性に自分の腹を破って内臓を取り出してほしい」という妄想を抱いてしまうのだった。
この妄想は留まるところを知らず、自分の身体を刃物で自傷し性的興奮を得るのは当たり前で13歳の時には銃で腹を撃って重傷を負い快感を得るなど、重度の変態マゾヒストと化していたのだ。
その反面、彼は成績優秀で、奨学金を得て大学に進学し、心理学を学んでいたという。
そして大学卒業後には、軍に入隊し1966年からベトナム戦争に従軍したのだが、帰国後は、他の帰還兵同様に酒とドラッグに溺れ、アメリカ中を放浪していた。
1975年末になると、サンプルズにはフラン・ステファンズという女友達ができたのだが、これが悲劇の始まりだった。
彼女の家を訪れると、そこにはダイアン・ロスという女性が遊びに来ていた。三人で酒を飲みながら話をしていたのだが、彼がベトナム戦争の話ばかりするので、女性たちはうんざりしてしまった。
バツが悪くなったサンプルズは一度帰って行ったのだが、酒でハイになっていたのか、女性たちが眠りにつくなり家に侵入しダイアンをナイフで襲撃したのだった。
だが、体を切り刻んだが、それでも彼女は死ななかった。
そこでサンプルズは、今度はフランを襲って首を切り、腹を割いたのだった。
しかし、フランが助けをもとめている間に、ダイアンが通報していた為にサンプルズは逮捕されることになる。
また、このときのサンプルズはフラン宛の手紙を持っていたが、そこには「自信の腹を割いて内臓を取り出してくれ。それが長年の夢だった。そうしなかったら、お前の内臓を取り出して殺す」と書いてあった。
そして、サンプルズは無期の懲役になったのだが、刑務所内の心理学部門で事務員をしながら、刑期を勤めていく内に更生が認められ1991年に釈放されている。