京都にある滝口寺は平家物語の滝口入道と横笛の悲恋話の舞台。また,鎌倉幕府を滅ぼした新田義貞の首塚を祀った場所でもある。
新田義貞の首塚を祀る滝口寺
滝口入道と横笛
斉藤時頼は清盛が催した花見の席に余興として舞った横笛という女性に心を奪われる。
時頼は横笛に毎晩恋文をしたため続け、いつしか彼女もその想いにうたれ、その愛に応えるようになった。
だが、横笛は皇后である建礼門院の侍女であった為、時頼の父から2人の結婚を反対されてしまう。
時頼は横笛を諦めるために出家し、現在の滝口寺である嵯峨野の往生院に入り、滝口入道と名乗る。
横笛が時頼を探し求め、さまざまな寺を訪ね歩いていると、時頼の念仏を唱える声を耳にして往生院にたどり着いた。
しかし、時頼は修行の妨げになると横笛を拒んでしまう。
さらに、女人禁制のため横笛が足を踏み入れることのできない高野山に居を移してしまった。
これを知った横笛は、大堰川に身を投げて死んだとも、奈良の法華寺で出家したとも伝えられている。
また、法華寺には、かつて時頼から贈られた文を、みずから貼りあわせて作ったといわれる横笛の像が残されている。
ちなみに、ここには鎌倉幕府を滅ぼした事で知られる新田義貞の首塚もある。
滝口寺はこんな人におすすめ
・ 小説の題材になった場所に行きたい
・ 悲恋話にまつわる場所に行きたい
住所
住所:〒616-8387 京都府京都市右京区嵯峨亀山町10−4
最寄駅
嵯峨野観光鉄道 トロッコ嵐山駅
駐車場
駐車場なし