リジー・ボーデンは童謡になった事もある女性殺人鬼だ。彼女はレズビアンだったが自らを抑圧して生活していたが、あるトラブルをキッカケに殺人鬼へと変貌してしまったのだ。
リジー・ボーデン,マザーグースの題材になった女性殺人鬼!!
1860年、アメリカ・マサチューセッツ州出身のリジー・ボーデン(リズベス・A・ボーデン)はレズビアンとして生まれたが、時代柄か、その性癖を隠しながら自分を抑圧しながら暮らしていた。
彼女は独身だったが、フォールリヴァーにある自宅で、父親と後妻と同居生活を続けていたのだが、この義母とリジーは非常に仲が悪く、ケンカが絶えなかった。
というのも、父親が娘名義の財産を後妻の名義に変更したことが不仲の原因であった。
そして32歳の、1892年。
この年の夏、マサチューセッツは例年にない猛暑だったらしく、元々非常にカッとなりやすく、すぐにキレる女だったリジーの正気を失わせた。
そしてリジーは斧を手に取って、寝室に向かうと義母をめった切りにして惨殺したのだった。
直後に父親が帰宅すると、その父親も斧でめった切りにしてしまった。
これまでの鬱憤を晴らすかのように、それぞれ40カ所以上の肉片にしてしまったのだった。
犯行当時、家に家族3人しかいなかったこと事から、すぐに発覚し、彼女が最重要容疑者として逮捕される。
裁判では、財産目当ての親殺しという線が争点となったのだが、リジーは平然と嘘をついた。
犯行時、自分は納屋の屋根裏部屋にいたと証言し。そこで、梨を3個食べていた、という非常に怪しげなアリバイを語ったのだった。
だが、警察の捜査では、屋根裏部屋の床には厚く埃が積もっていて、誰の足跡もなかった為、この証言には無理があったのだが、ここでリジー側のやり手弁護士は、この屋根裏部屋で遊んだという子供を2人、証人として連れてきたのだった。
これらはやらせだったが、子供がウソをつくはずがないというズサンな理由で、警察側の証言は却下されてしまう。
そして、証拠不十分として、リジー・ボーデンは無罪放免さとなり、一生独身のまま、事件のあった実家で暮らし続けたのだった。
その後、この事件は全米に響きわたり、Lizzie Bordenとしてマザーグースの歌にもなった。