千葉墓石撲殺事件こと千葉市幼妻殺人事件の場所を見物するために千葉県の若葉区にある貝塚墓地にまで行ってきたのだ。
千葉墓石撲殺事件が起きた場所を見てきた
千葉墓石撲殺事件とは
- 2003年10月1日千葉市若葉区の貝塚墓地駐車場でジョギングしていた男性が遺体を発見。遺体は頭を鈍器で強く殴られて殺害され、焼かれていた状態だった。
- 被害者の少女(16)は高校を自主退学した後、カラオケ店でアルバイトを始めたが給料面などから不満を持っており、水商売で働くために若葉区千城台西の運転手である男(当時22歳)と偽装結婚しキャバクラで勤務*1していた。
- 両者の間に恋愛感情はなく、主犯の夫は、以前も別の女性と偽装結婚しては戸籍をロンダリングし、消費者金融からカネを借りる詐欺行為を繰り返していた。
- やがて男は少女に上納金を要求し始めたことでトラブルに発展。偽装結婚を警察に通報すると言い出した事から殺害を決意。仲間の未成年4人と共に犯行におよぶ。
- 駐車場内でハンマーで少女を順番に殴り重さ70キロもある墓石用の石材で撲殺した後、オイルで火をつけ逃走。発見時の遺体は上半身が炭化しており、まだ火もついているという状態だったという。
- 主犯の夫は無期懲役。未成年の少年らも5年から10年の不定期刑になった。
*1 当然違法である。
場所
住所:〒264-0023 千葉県千葉市若葉区貝塚町1497−5
ルポ
そんな訳でこちらが遺体発見現場である貝塚墓地の駐車場。この霊園、国道16号から国道51号に左折し、さらにすぐ左折した小高い丘にあるという分かりづらい場所にあり地元でも知っている人が少ない場所だという。
この墓地だが、夫婦らが住んでいた若葉区千城台(ちしろだい)からは目と鼻の先にある場所にある。
その千城台だがサジェスト検索すると「千城台 治安悪い」「千城台 住みたくない」といったキーワードが表示される。この事件以外にも2011年にコンビニのトイレで赤子を産み捨てた事件があるなどガラの悪いイメージがある。
『最貧困女子』(幻冬舎新書)でおなじみの鈴木大介氏は、この街を「貧しい昭和がこびり付いたような街」と評している。
実際、街の評判を書き込むネット掲示板を覗いてみると、住民たちは口を揃えて「治安が悪い」と書き込んでいる。
治安は千葉市内で最も悪いと思います
2016年4月13日
そもそも千城台の成り立ちが低所得者向けの市営住宅中心に開発され、その後も特にテコ入れせず今に至るのが元凶です
他にも「休日のショッピングモールにはオラオラ系のDQNが屯している」「バイクの騒音がひどい」「空き巣が多い」など、少なくとも2016年の書き込みを見る限りは、典型的な郊外のDQNタウンであったようだ。
偏見を助長するような言い方になるが、低所得者向けの市営住宅中心に開発された街というのは往々にして治安が悪くなる。鈍する程度なら良いが、貧困は非行や犯罪に繋がりやすい。貧困と知性には関連性があり、こうした環境で育った非行少年・少女というのは極めて短絡的で稚拙な犯罪を起こすものだ。この墓石撲殺事件などは典型的に稚拙な凶悪犯罪といえる。
とはいえ、現在では警察による徹底した介入により若い人が夜に集まりそうな場所は、警察が厳しく取り締まりを行い、駅前にあったキャバクラや風俗店も壊滅したそうで、今では居酒屋すら消えた小奇麗なニュータウンに変貌しつつあるようだが、しかし消しゴムをかけるように人間が消える訳が無い。
かつて、この街で幅を効かせていたDQNたちはどこに消えたのだろう。
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