京都には数多くの処刑場跡や風葬地とよばれる遺体を野晒し状態で処理した場など曰く付きの土地があちこちに残されている。
京都の処刑場跡・風葬地まとめ
風葬とは、遺体を野晒し状態にすることで自然に消滅させる遺体処理の形式。
平安京の時代、埋葬形式の葬儀が行われたのは貴族など上流階級の人間のみで、平民は風葬が当たり前だった。
京都の風葬地で有名なのが「化野」「鳥部野」「蓮台野」で、これらは三大葬送地とよばれる。
また、京都はながらく日本の中心であった事から処刑場跡も数多く残されている。
また、風葬や処刑場といったものが数多く存在するだけあって、京都市内には怨霊や魑魅魍魎にまつわる場所も多い。
以下は京都の処刑場跡や風葬地に関連した社寺や史跡の一覧。
京都の風葬地
鳥辺山墓地
鳥辺山墓地は元々平安京の三大葬送地、その中でも葬送地として最も大きかったのが、東山の鳥辺野であった。かつての京都では人が亡くなると遺体を野ざらしにしてあの世へ見送った。そのまま朽ちた遺体を鳥が啄んで処理する「鳥葬」も行われた。
所在地: 京都府京都市東山区 五条坂東とりべ山
あだし野念仏寺
化野念仏寺には8000以上の無縁仏を祀る小石仏と小石塔が並ぶ西院の河原がある。
この地も、かつての風葬地のひとつであった。
所在地: 京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17番地
千本通り
京都の千本通は平安京から続く京のメインストリートだったが、ここはかつて死者を送る総葬の地でもあった。
所在地:京都府京都市伏見区、横大路長畑町のある通り
帷子ノ辻
帷子ノ辻一帯も京都の風葬地だった。
地名の由来は九相図で有名な檀林皇后の遺体をこの地に遺棄した際、経帷子が舞い落ちた地であったことから付けられた。
所在地: 京都府京都市右京区太秦帷子ケ辻町
処刑場跡
粟田口刑場
一万人以上の怨念が残る京都の処刑場跡、それが粟田口刑場跡だ。江戸時代以前から刑場として使われ数多くの罪人やキリシタンが処刑された。
所在地:京都府京都市山科区厨子奥花鳥町
六角獄舎
京都の知る人ぞ知る心霊スポットが六角獄舎という監獄跡.ここではかつて、多くのキリシタンが収監されていた他、囚人を使った日本初の人体解剖や禁門の変に関連した悲劇的なエピソードもある。
所在地: 京都府京都市中京区因幡町112
誓願寺
誓願寺は日本初の人体解剖を行った江戸時代の医学者・山脇東洋の菩提寺。ここは解剖された囚人達にまつわる心霊話がある。
所在地: 京都府京都市中京区桜之町453