奇跡の詩人を覚えているだろうか。重度の脳障害を抱えながら、文字盤を指すことによる執筆活動で、人々の反響をよんだNHK作のドキュメンタリーだが、その動画がこちら。
奇跡の詩人に感動していた社会
『奇跡の詩人』はNHKスペシャルで放映されたドキュメンタリー番組。「脳萎縮に伴う肢体不自由障害の我が子が文字盤をリアルタイムに指差し、私が瞬時にそれを読みとり、リアルタイムに濁点、半濁点を予想しそれを付加し言葉にしています」と言うことを売りにし、各地で講演会を行っていたが、実態は動画をみればお分かりの通り、明らかに自作自演にしか見えないもの。
ご覧のとおり、どう見ても母親が動かしてる様にしかみえない。というか、1:40~あたりで子供の手を掴んで動かしてるやないか。
おまけに5:36~ではあくびしてるし。当然ながら、この映像に疑問を持った人達からの批判が多数寄せられる事になった訳だが、これに心底感動した層も一定数いるのよね。
まあでも、障害抱えた子供に、あと二人の子供も育てるとなると……という気持ちも無いわけではない。褒められたものではないが。
だが、こういったものに感動しちゃう層って「水からの伝言」とか「一杯のかけそば」とか、あるいはスピリチュアル全般を盲目的に信じちゃいそうだよね。
そういったものを無批判に受け入れやすい社会だと、それを利用して一攫千金を狙う奴が出てくるのも事実。
人間は無条件に感動したがるアホな生き物。しかし、感動すればそれだけで良いのだろうか?
ちなみに、このドキュメンタリー番組は放送終了後、NHK始まって以来の数千件の問い合わせ電話が連日NHKに殺到したそうで、それ以降は再放送はもちろん海外配信も取りやめ、番組アーカイブからも削除し、放送自体を無かったことにしたそうだ。