京都の千本通は平安京から続く京のメインストリートだったが、ここはかつて死者を送る総葬の地でもあった。
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千本通,平安京の死者を送り続けたメインストリート
「千本通」の千本とは、卒塔婆が千本、通りに立っていたことに由来する。
平安京の入り口である羅城門にいたる全長17kmの大通り「朱雀大路」がその原型であり、かつての平安京のメインストリートでもあった。この直線状には風葬地として知られた「蓮台野」などがあり、死者の通り道とよばれていた。
アクセス
住所:京都府京都市伏見区、横大路長畑町のある通り
最寄り駅
京阪本線 淀駅
千本通りと周辺の見どころ
この千本通りを上京区方面へ直線上に向かっていくと、西院の河原とよばれる化野の風葬地があった化野念仏寺もある。ここには無縁仏8000体が眠る広大な無縁墓地があるのでオススメしたい。
それ以外にもオススメの寺院が以下。ちなみに徒歩だと3時間ちかくかかるのでタクシーかバスを推奨。
国宝・千本釈迦堂(大報恩寺)
大報恩寺こと千本釈迦堂。藤原秀衡の孫の義空が創建したは新西国三十三箇所第16番札所。
こちらのおかめ像は本堂を建てた大工の棟梁を助けたうえ命を絶った妻のおかめの伝説にちなむ。
千本釈迦堂(大報恩寺)へのアクセス
住所:〒602-8319 京都府京都市上京区溝前町
千本ゑんま堂がある引接寺
こちらは異界帰りの伝説をもつ小野篁(おののたかむら)ゆかりの寺。
千本ゑんま堂というだけ閻魔像がおなじみ。小野篁は井戸を通じて地獄の閻魔と出会ったという伝説があるが、その井戸は六道珍皇寺に冥土通いの井戸として残されている。
また、左京区には同じく小野篁に関連した「地獄菩薩」の矢田寺がある。
千本ゑんま堂へのアクセス
住所:〒602-8307 京都府京都市上京区閻魔前町34