ロバート・ディアスは医者になれなかったコンプレックスから殺人鬼になってしまった人物だ。
ロバート・ディアス医者になれなかったコンプレックスで殺人鬼に!!
1939年、アメリカ・インディアナにて3人兄弟の家族に生まれたロバート・ディアス。18歳で海兵隊に入るも、訓練に耐えきれずすぐに脱走。その後は医者を目指して勉強するが、看護学校に入学するのがやっとの人物だった。このことはディアスにとって強いコンプレックスとなり、仲間から「ドクター」と呼ばれないと暴れる程だった。
一方で妄想癖も酷く、自分はかつては古代エジプトの王だった、1世紀のスペインの英雄だったとか、妄想していたのだった。
看護学校を卒業後、夜間看護人として働くようになるのだが、まだ医者になりたいと思っていた彼は自分の夜勤シフト時に入院患者に勝手に注射をしたのだった。
注射した薬物はリドカインという心臓病薬で、これは強力な薬物だったが、ディアスはおかまいなしに大量投与。自分が医者になった気分を味わいたかったのだ。
間もなく、患者は死亡。
また、ディアスは病院のモルヒネをくすねて、ドラッグ中毒にもなっており理性のタガが外れた彼は次々と犯行を重ねていくのだった。後に患者に薬物を注射していると、自分医者になったように思え、気分が高揚したと彼は証言している。
こうして、ディアスの被害者は分かっているだけで12人以上に増えていったが、こんな無軌道な犯行がいつまでも続く訳がなく、1981年4月にロサンゼルスの検死官に匿名の通報が届く。
「2週間の間に1人が死ぬという異常な状況があるから調べろ」というのだ。
この通報を受けて警察が捜査に乗り出すと、近隣にある別の病院でひとりの患者が死亡していることがわかった他、どの患者も死亡時刻が同じだった。
やがて捜査が進むと、集中治療室に関する極秘書類が盗まれていることがわかった。
その容疑者としてロバート・ディアスが浮上した、ディアスの家を捜索するとモルヒネが発見され、病院内から多くのリドカインがなくなっていることもわかり、12件の殺人はディアスの仕業と発覚。
1984年、ディアスはガス室で死刑になった。