ラリー・コーウェルとメルリー・ポールは「ヒマ」という理由だけでホームレスを殺害した事をキッカケに殺人鬼になった人物だ。
ラリー・コーウェル!ヒマという理由でホームレスを殺害!!
ラリー・コーウェルは1969年、メルリー・ポールは1961年のアメリカ出身。ラリーがヒモで、元はストリッパーの、この二人組はアメリカ中を移動しながら、小さい犯罪で生活していた。
まず、メルリーに売春をさせ、客が眠っている間にメルリーがサイフや金目のものを盗んでトンズラする、というのが彼らの手口だった。
ところがある日、ふたりはオレゴンの田舎を車で旅している時に、ホームレスの男を車に乗せ、人気のないハイウェイで、ロープを使って絞殺したのだった。
理由は「ヒマで、何もすることがなかったから」という身勝手なものだった。
そして、1994年のラスベガスで、二人は20代の売春婦を買い、ラスベガスの安モーテルの部屋で三人で行為を楽しんだのだが、終わった後にラリー売春婦の首を後ろから、タオルで締めて殺したのだった。
理由は「女はどういう風に死ぬのか、見てみたかった」という、またしても身勝手な理由でラリーが女を殺している間、メルリーはTVを観ていたという。そして売春婦の死体は車でネヴァダ砂漠の真ん中に捨てたのだった。
1ヵ月後、今度はトロピカーナ・ホテルでメルリーは77歳のフランク・ローゼンストックという老人をバーでナンパ。
ローゼンストックは金持ちの老人で、しかも性欲が強かったため、メルリーにフラフラとついていってしまったのだった。
しかし、ベガスになれていた老人は、バスルームに金品を持ち込んでいた為に寝ている間に金品を盗むことが出来ない。
そこで、メルリーはラリーを呼んで、この老人をあっさり絞殺。持ち金とクレジット・カードを盗んで、逃走したのだった。
だが、ふたりは殺人事件とは無関係な自動車泥棒で職質され、その事情聴取中に、メルリーは聞かれもしないのに、殺人についてしゃべった事で逮捕される。
ラリーもこの証言に反論せず、すべてを認めたため、ラリーは死刑判決。メルリーは終身刑となった。