赤山禅院は京都を守護する鬼門封じの一角。比叡山延暦寺の別院だが道教の神を祀っており境内には鳥居も立っている。
目次
京都の鬼門を封じる赤山禅院
赤山禅院はこんな人におすすめ
・ 陰陽道に関係した場所に行きたいひと
赤山禅院と赤山明神
赤山禅院は延暦寺の別院。慈覚大師円仁の遺命によって建立されたもの。
本尊の赤山明神は閻魔大王と同一視される 中国の道教の神・泰山府君。日本では珍しい道教系寺院でもある。
泰山府君は人の寿命 と運命を司り魔除けの力を持っていると考えられ、陰陽道の祖神となった。
また、比叡山は古事記でも言及されており、古代から山岳信仰の聖地であったとも云われている。平安遷都の際に鬼門封じの一角として選ばれたのも納得できるかもしれない。
住所
住所:京都府京都市左京区開根坊町修学院18
赤山禅院の見どころ
赤山禅院は都の北東、すなわち鬼門の方角に位置している事から、泰山府君を鎮座させることによって、魔物に対する都の守りとした。
拝殿の屋根の上には、神具である御幣と鈴を手にした猿の人形が置かれているが、これは魔が「去る」にかかることから、鬼門の魔除けとされる動物とされている。
都七福神
今神宮
金神(こんじん)とは陰陽道の方位神のこと。さりげなく祀られているが、金神は祟り神であり、金神のいる場所を犯すと金神七殺といって、家族が七人殺されると信じられていた。
なお、大本教の鬼門大金神は艮の金神と関係があると言われている。
相生宮
これは縁結びの神を祀るもの、との事だ。
日本気学発祥の地
日本気学発祥の地と書かれたモニュメント。方位などが書かれている。気学とは古代中国の九星占術をベースにした日本発祥の占術。陰陽道と関わりのある場所なので、それも納得。