恋塚寺に残る袈裟御前の血なまぐさい伝説

京都の恋塚寺には平安時代の武将,遠藤盛遠と源渡の妻袈裟御前にまつわる血なまぐさい伝説が残されている。

恋塚寺に残る袈裟御前の血なまぐさい伝説

恋塚寺とは恋にまつわる歴史がある、かやぶき屋根が特徴の寺院。名前は可愛いが、この寺に残る伝説は血生臭く恐ろしいものである。

恋塚寺と袈裟御前

平安時代後期、北面の武士であった遠藤盛遠は、摂津の国の渡辺の橋の警護をしていたとき幼馴染の袈裟御前と再会し、猛烈な恋情に囚われる。

だが、このとき袈裟御前は、すでに源渡の妻となっていた。

それでも諦めきれない遠藤は、彼女を無理やり自分のものにしたあと、「俺の女にならなければ、お前の母も殺す」と告げる。

これを聞いた袈裟御前は、目印となるように夫の髪を濡らしておくから、夜になったら家に忍び込んで夫を殺してくれと伝える。

言われた通り、夜更けに家に侵入した遠藤は、闇の中、濡れた髪を探り当て、一息にその首を斬った。ところが、手にした首を月明かりに照らしてみたところ、それは愛しい袈裟御前の首であった。

彼女は夫と母を守るため、自分の髪を濡らしておいて、遠藤に殺されたのである。

己のしたことを激しく後悔した遠藤は、のちに出家し、文覚上人となった。そして、袈裟御前を弔うため墓を建てたのが、この恋塚寺の起こりとされている。

恋塚寺はこんな人におすすめ

・ 京都の隠れた名所に行きたい

・ 文覚上人ゆかりの寺に行きたい

アクセス

住所:〒612-8466 京都府京都市伏見区下鳥羽城ノ越町132

最寄駅

近畿日本鉄道(近鉄)京都線 伏見駅

駐車場

近隣のコインパーキング利用

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