京都の石像寺に祀られている釘抜き地蔵には人を苦しみから解放してくれるというご利益がある。境内に飾られた無数のヤットコが印象的だ。
石像寺の釘抜き地蔵
石像寺の釘抜き地蔵の伝説
室町時代、紀ノ国屋道林という商人は、突然両手に激しい痛みを覚えた。その痛みはいかなる治療でも治すことできなかったため、藁にもすがる思いで、石像寺の地蔵尊に7日間の願掛けを行った。
すると満願の日、道林の夢に地蔵尊が現れ「お前は前世で呪いの人形を作り、その手に八寸釘を打ち込んだため、その報いを受けているのだ」と告げると、人形から抜き取った八寸釘を見せた。
目が覚めてみると、道林の手からは嘘のように痛みが消えている。お礼をしようと、道林はすぐに石像寺を訪れた。
すると地蔵尊の前には、鮮血で染まった2本の八寸釘が置かれていたという。
この商人の伝承から、あらゆる苦を抜いてくれる寺として崇拝を受けるようになる。現在、本堂の壁の三方は、実物の八寸釘と釘抜きがついた絵馬で埋め尽くされている。
石像寺はこんな人におすすめ
・ 解放されたい苦しみがある人
・ 呪術っぽい雰囲気が好きな人
・ 一風変わった寺に行きたい
住所
住所:〒602-8305 京都府京都市上京区花車町503
最寄駅
嵐電北野白梅町駅
駐車場
なし