ジャック・ザ・ストリッパー,イギリスの未解決殺人事件

ジャック・ザ・リッパーならぬジャック・ザ・ストリッパーという殺人事件がイギリスであった事をご存知だろうか

ジャック・ザ・ストリッパー,イギリスの未解決殺人事件

かつての伝説的なシリアルキラー「ジャック・ザ・リッパー」を連想させる殺人鬼が、イギリスで1950年代末から1970年代初頭にかけて犯行を行った。
元ネタと同じく、売春婦ばかりを狙っていたことから、この犯人はジャック・ザ・ストリッパーと呼ばれてる。
これらの事件は当初は関連付けられていなかったが、同年に全裸で発見された売春婦の死体が発見される。

最初の事件は1959年6月。売春婦の絞殺死体が発見された事から始まる。

次に1963年に、ゴミ捨て場から白骨化した売春婦の死体が発見、翌1964年にも、テムズ川で裸の売春婦の死体が浮かびあがり、その後も、同様の事件が発生。

いずれも殺害された売春婦たちは絞殺されており、歯がすべて折られており、喉からは男性の体液が検出された事から、
当時はすべての事件が同じ犯人によるものとされ、売春婦たちは恐怖に震えたのだった。

また、この事件がロンドンで起こったことや、売春婦が被害者であったこと、事件の連続性から「切り裂きジャック」を連想させたのだった。
また、被害者が必ず裸にされていたことから、犯人は「ジャック・ザ・ストリッパー」と呼ばれたのだった。
警察は警戒を強めましたが、殺害は続き、次々と裸の売春婦の死体が発見される。

1965年にも売春婦の死体が発見されましたが、ミイラ状態であり、口から体液が検出されたのだった。

その後、スコットランドヤード史上最大級の規模で犯人が捜査され、約7千人の被疑者が尋問されたが、解決には繋がらず事件は未解決のまま終わったのだった。

謎のまま終わった未解決事件という事で様々な憶測をよんだのだが、一説にはこの事件には政治家が絡んでいた、という指摘がある。

それが「プロヒューモ事件」との関連だ。
この事件は1962年、当時のイギリスのハロルド・マクミラン政権の陸相であったジョン・プロヒューモが、ソ連側のスパイとも親交があったモデル兼売春婦に国家機密を漏らした事件で「20世紀最大の英政界スキャンダル」と言われた。

実はジャック・ザ・ストリッパー事件の犠牲者、ハンナ・テールフォードとフランシス・ブラウンの2人は1963年のプロヒューモ事件と末梢的に関係していたという指摘があり、さらなるスキャンダルの発覚を恐れた政界関係者による口封じではないか?という説だ。

日本でも03年に起きたプチエンジェル事件に政治家が絡んでいた為に揉み消されたのではないか?という指摘もあるが、真相は闇の中だ。

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