自己啓発ビジネスが気持ち悪い、意識高い系に振り切ってる社会も気持ち悪い。
別に自己啓発本に感化されて前向きになる事は構わないんだが、昨今の状況だとほぼ高確率で「他者への見下し」がセットになっていることかな。
なんせ、このテの自己啓発は意識高い系との親和性も高いため、連中特有の「上から目線」がもれなくアンハッピーセット
最近じゃ世間もSDGsやら何やらで意識高い方向に傾きまくりなので、そりゃウザいこと!
自己啓発ビジネスが気持ち悪いし、意識高い系に振り切ってる社会も気持ち悪い。
どこぞのWEBメディアも週休三日制の是非を問うアンケートで「休日のビジョン」がどうのこうのホザく有様。
うるせーな、休日ぐらい好きにさせろや。月に一度のファストフードぐらい好きに食わせろや
(ちなみにワシの友人は365日ラーメンと酒ばっかのクセに年商10億超えとるんやが、意識高い系のヒト的にはどうなんでっしゃろ?)
ま、ボロクソ言うだけなら誰でも出来るさかい。さっさと本題に入りましょか
なぜ自己啓発と意識高い系が嫌いなのか

なぜ自己啓発野郎と意識高い系の連中が嫌いかというと、他人への見下しと同調圧力がセットになっているからだ。
意識高い系は、その意識の高さ故に意識の低い人を見ると頼まれてもいないのに説教をはじめては、世界のビジネスはどーのこーの、環境問題があーだこーだ、そして最後は「だから日本は遅れている」とお決まりの文言で〆る。SNSのプロフィールには、盛りに盛った過去の経歴と「起業準備中」の文字(きっと永遠に起業準備中)
他人を見下してる暇があったら,さっさと企業準備(笑)を終わらせろよ。
そして自己啓発。いや、目標実現するためモチベーションを高める事は重要ですよ?
けれど、目標実現のために重要なのはモチベーションよりもテクニカルな訳で。
いくら耳障りの良い言葉を聞いたところで、目標実現に必要な技術やノウハウがなければ意味が無いわけで。
プログラミングスキルが皆無なのに、世界中で大ヒットするようなゲームを作りたいと言ってるようなもんですわ。
まず最初にやるべきは、目指す領域での実践的な技術の習得。
ところが、自己啓発にドップリとハマっている連中って殆どが講演家の言葉に気持ち良くなって、それで終わり。
そしてSNSに戻ると、聞いた言葉をそのままオウム返し。それで終わり。
さっさとやれよ、行動しろよ。
自己啓発にハマる人の3つの特徴

意識高い系の連中を見ていれば、自ずと見えてくるものがあるかと。
1:依存心が強い
そもそも向上心や目標のある人って「他人にモチベーションを上げてもらう」って考え自体が無いんだよね。
自分で調べて勝手に行動する人が殆ど。他人に背中を押して貰いたいって時点で既にメンタル弱いです。
2:情弱
最近、某プログラミングスクールが問題になってるがハッキリ言って、そこに通うと決断してる時点で情弱。
プログラミングに限らず、大半の情報はそこかしこで拾えます。
専門的な知識だってAmazonや楽天などに行けば古本が格安で手に入る。
そもそも、日本は書籍の入手難度が世界で一番低い。
これだけ「本」というものが安いのは日本ぐらいな訳で、上記の「依存心の強さ」と相俟って「自分で調べて学習する」という選択肢が頭にないんでしょう。
3:プライドだけは高い
「依存心が強い」うえに「情弱」なのにプライドだけは高く、他人をすぐに見下すのが連中の特徴。
だから嫌われるんだよ。
自己啓発市場は9000億円
自己啓発ビジネスで多いのがセミナーや勉強会。ホントかウソか分からない過去の実績を針小棒大に演出し成功哲学を語る、と云うもの。
参加費は数千円から数万円と幅広くセミナーを通じて、より高額な商材を売りつける、と云うのがよくあるパターンな訳だが、中にはカルト宗教のフロント組織みたいな連中も居たりで、一歩間違うと洒落
にならん事態に巻き込まれたりで。
最近は自己啓発の定義も広がったようで資格や技能取得を目的としたスクールビジネスなんかも大流行り。
いや、将来のために有用なスキルを身に付けるのは良い事なんだが、ユーザーの向上心に付け込んで低品質な教材を高額で提供するといった悪質なスクールなんかも増えてきたり。
そんな魑魅魍魎の巣窟みたいな自己啓発市場だが、ぬわぁんと(古のオタク構文)市場規模9000億円、しかも年々規模を拡大しているようで。
自己啓発にハマる3つの理由
さて、なぜこんな事になっているのか?という事への自分なりの考え方が以下の3つ
1:自己実現欲求
2:承認欲求
マズローの五段階のアレ。
下から順に
生理、安全、社会、承認、自己実現
のピラミッド構造になっている有名なアレ(雑)
見れば分かる通り、生理〜社会までの欲求というのは何だかんだで満たしやすい(最近は崩壊しつつあるけど)
しかし、人間というものは欲深いもので下3つの欲求が満たされるだけでは満足できない訳で。
かくいう自分もサラリーマンやってたときは退屈で満たされない毎日だったので、こればっかりは逃れられない現代人の業みたいなもんだと思う。
ところがどっこい鯉の初恋、そんなことは頭の良い連中はとっくの昔から知ってる訳で、それに目を付けて「ユーザーの自己実現欲求」を満たそうとするビジネスが生まれる訳ですな。
3:未来の予測が出来ない
極めつけがコレかと。
最近じゃVUCA (Volatility (変動性)・Uncertainty (不確実性)・Complexity (複雑性)・Ambiguity (曖昧性))なんて言うらしいですな。
近年じゃコロナなんかもあったりで、余計に未来を予測することは難しくなってしまった。
自己啓発本によくある8つのテーマ
橘玲氏の著作「スピリチュアルズ「わたし」の謎」によると、自己啓発本というのは概ね8つのテーマに大別できるそうだ。
1 高い外向性(アピール力/説得力)を獲得する
2 高い精神的安定性(嫌われる勇気)を獲得する
3 組織のなかでうまくやっていく同調性を獲得する
4 高い共感力 (EQ/コミュ力)を獲得する
5 高い堅実性(自制心/自己コントロール力/やり抜く力)を獲得する
6 高い経験への開放性(創造力/イノベイション)を獲得する
7 高い知能を獲得する
8 魅力的な外見を獲得する
同書では進化心理学や行動遺伝学の知見やデータを交えながら、自己啓発はじめ、いわゆる「私らしさ」「私は何者か?」といった現代人特有の悩みについて考察しているが、
残念ながら「個人のパーソナリティ」というのは簡単に変えられないというのが行動遺伝学の世界では常識となっている。
正確には、変えられない訳ではないが意志の力によって無理やり感情を制御すると、脳の一部の機能が低下したり、ストレスによって病気になりやすくなったり、老化が早まってしまうのだとか。
仕事で自己実現なんて目指すな

自己啓発にハマっている意識高い系は、やはり好きになれない。鬱陶しいだけなので関わりたくはないのだが、ひとつだけ共感する部分がある。
それは自己実現したいという欲求だ。
自分らしく生きたい、他人から認められたいという欲求は僕にだってある。
しかし、それを仕事で実現しようとは思わない。
サラリーマンは言わずもがな、起業しても自己実現とは何も関係がない。
というか、すべての不幸の始まりは仕事で自己実現しながら承認されたいと考えるからだ。
仕事は仕事として割り切り、別の部分で自己実現を目指していくべきじゃないだろうか。